1月23日 木曜日

 今日も、会社を無断で休む。煙草が切れたので、昼に買いに行ったきり、ルカの遺骨の前でぼんやりと過ごした。
 夜、尊と峻と美里が酒を持ってやって来た。美里に聞いて、殆ど何も食べていない俺を心配して来てくれたのだ。俺は、初七日の時に会ったと言うのに、何年も会っていない様な気がしていた。人恋しいとでも言うのだろうか、俺は珍しくはしゃいだ気分になって、話をし食って、飲んだ。
 「そう、知ってる?信ね、教師辞めちゃったの」
 「え?知らねぇ・・・・何それ」
 「何でも、新人歌手のマネージャーをするんですって」
 「それ、もしかして、YUKIMIって娘?」
 「あら、純平知っているの?」
 「いや、前に、ルカと信のライブを観に行った時に聞いたんだよ。YUKIMIって娘の歌を。心に染みる歌だった。アイツが惚れているんだと言っていた」
 「そうなの」
 「まあ、アイツらしい決断だな」
 「そうね」
俺たちは笑いあった。その事で、みんなは少し安心したようだった。
 みんなが帰る時になって、俺は寂しさが増してどうしようもなくなった。だが、そんな事はおくびにも出さず見送るとひとり酒を煽って寝た。
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by karura1204 | 2004-12-01 00:11 | 第六章 冬の花火
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