1月19日 日曜日

 部屋に漂う線香の煙。毎日のように美里があげに来る。俺は、葬儀が終わった日、尊に殴られても自分を取り戻す事が出来ずにいた。 
 毎日、美里があげに来る線香の煙に混ぜるように煙草の煙と酒の量がだんだん、増えていた。
 やがて、酒を飲まないと眠る事が出来なくなっていった。眠ろうとするが、意識は冴える一方なのだった。だから、また酔えない酒を飲んでは夢に魘されて目覚める。碧が処方してくれた睡眠導入剤も飲んではみるが、効き目はなかった。部屋のあちこちに残るルカの面影が辛くて、俺は当てもなく外をふらついて家に帰る。台所の包丁を握り締め、手首を見つめていると誰かが訪ねてくる。その繰り返しに、結局酒に逃げた。
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by karura1204 | 2004-12-01 00:13 | 第六章 冬の花火
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