1月17日 金曜日

 今、俺の中のあらゆるものが、ルカを求め彷徨っていた。全身の神経細胞、脳から発する、パルス、五感・六感、真那識に至るまで、ルカと言う人間を追い求めた。まるで、それは、ひとつだったものを引き剥がされた者同志が、片割れを求め合うように、ひとつになりたがっていたのだ。
 手を伸ばせば、いつでも触れ合っていたぬくもりが、壁を突き抜けてしまう身体のように、そこに存在していない。見詰めれば、やさしい微笑が俺を包んでいた。今は、面影の中にしか見出せない。部屋を埋め尽くすルカの香りに、俺の胸は息をすることさえ苦しくなる。想い出は、峻烈だ。激しさゆえ儚く、美しすぎて、俺は身の置き所を失う。
 この世に神がいるならば、どうか、ルカをこの手に・・・・俺はそう祈る事しか出来なかった。心まで抱きしめてくれた、華奢な腕。優しく愛してくれた唇。俺の身体は、求め震えているのだった。
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by karura1204 | 2004-12-01 00:14 | 第六章 冬の花火
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