1月9日 木曜日

 峻が、検事を連れて病院へ来た。その時の事を色々聞かれたが、俺は答える事が出来なかった。答えようとすると、悔しさが先に立ち、一馬氏への恨みごとになってしまうのだった。結局、検事は何も収穫のないまま帰って行った。
 俺は、検事が来て話をした事で、段々自分自身を責め始めていた。ルカを救えなかったこと。いや、それ以前にルカを追い出さなかったことまでに及んだ。何故?何故?・・・自問自答することばかり頭に浮んでは、ルカの笑顔を思い出していた。
 病室の窓から見下ろす街並みは、冬の木枯らしが吹き寒々としていたが、新年の喜びに何処かしら浮き立っていた。俺の心とは裏腹に・・・・・
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by karura1204 | 2004-12-01 00:20 | 第六章 冬の花火
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